近くの不動産屋、おすすめの不動産会社の探し方

近くの不動産屋、おすすめの不動産会社の探し方


不動産会社の探し方・選び方

高校から一人暮らしを始め、これまで10回以上の引越しをし、大学を卒業してから20年(都内と地方それぞれ約10年)ずっと不動産の仕事をしている私が思う、『おすすめできる不動産会社の探し方・選び方』を書いていきたいと思います。

1. Google口コミ

手っ取り早いのは、『Googleの口コミ』を参考にすることです。
例えば、Googleで【地域名 不動産屋】(スマホであれば【近くの不動産屋】)で検索すると

Googleの口コミ

マップにお店の場所が表示されますので、今いる場所から一番近い不動産屋が簡単に探せます。
その下にはお店の一覧が出てきます。実際にその店を利用した人のリアルな感想や、評価(★最大5)が見て分かります。

ただ、この口コミは次に書くことに注意が必要です。

1-1. Google口コミの注意点

  • その店のスタッフが都合のいいことを書いている場合がある。
  • 不動産業界は『クレーム産業』と言われている傾向があるので、他業種に比べ悪いことを書かれやすい。
  • 口コミや評価がない場合、判断できない訳ではなく、ただ人気のないお店という可能性もある。

 

2. ポータルサイトと自社サイト

不動産キャラクター

お部屋を探そうとした時、信頼できる不動産屋さんを知らない場合は、ネットで物件を検索すると思います。
検索すると、物件情報を集めた『SUUMO』や『HOME’S』、『アットホーム』といった【ポータルサイト】と、不動産取引を実際に行っている不動産会社の【自社サイト】が出てきますが、何が違うのか書いていきます。

2-1. ポータルサイト

複数の不動産会社が様々な物件を掲載しています。アクセスの港(Port)という意味から『ポータルサイト』と呼ばれています。まとめて物件が掲載されているので、ポータルサイトだけ見て会社を選べばいいのでしょうか?メリット・デメリットをチェックしてみましょう。

2-1-1. ポータルサイトのメリット
  • 物件数が豊富。
  • 家賃相場が把握しやすい。
  • 全国の物件情報が掲載されている。
  • 多額の費用を掛けているので、サイトデザインもよく見やすい。
2-1-2. ポータルサイトのデメリット
  • すべての物件が掲載されている訳ではない。
  • 重複している物件が多い。
  • さまざまな不動産会社が掲載しているので、悪質な掲載をしている会社がある。
  • そもそもポータルサイトが不動産取引をしている訳ではない。

2-2. 自社サイト

各不動産会社が運営しているホームページです。その会社で取り扱っている物件を掲載しています。自社サイトのメリット・デメリットをまとめました。

2-2-1. 自社サイトのメリット
  • 物件のことだけではなく、その会社の概要などもチェックできる。
  • ポータルサイトよりも、詳しく掲載されているサイトもある。
  • 自社で物件情報などを更新できるので情報が新鮮。
2-2-2. 自社サイトのデメリット
  • ポータルサイトより物件数は少ない。
  • 掲載方法など、その会社によってルールが決められるので、おとり広告などの悪質サイトがある。
  • 保護されていない通信(httpの後に『s』が付いていない)サイトが多く、第三者から情報を読み取られてしまう可能性がある。

2-3. ポータルサイトや自社サイトから『おすすめの不動産会社』を探すには

まずは、掲載物件数の多いポータルサイトで物件をチェックするといいでしょう。
そこから『自分に合った物件』の取り扱いが多かった不動産会社の『自社サイト』を見てみましょう。
ただ、ここで一番注意したいのが『おとり広告』です。

おとり広告
数日後
おとり広告

契約済、申込みが入っている物件を『意図的に』掲載している会社があります。
本当に最悪です。しかし、そのような会社を見抜く方法があります。

2-3-1. 『おとり広告』している会社を見抜く方法
  • 実際に問合わせて、『まず来店を』と言われたらそういった会社の可能性大。
  • 重複掲載の多いポータルサイトを見て、人気がありそうなのに他の不動産会社は掲載していない(例外あり)。
  • 『完璧』『絶対』などの禁止用語を使っている。
  • Google口コミをチェックしてみる。

おとり広告をしていなそうな会社だった場合、その会社の『会社概要』や『スタッフ案内』などもチェックしましょう。
スタッフの顔写真が出ていない会社は行きにくいですよね。直接来店するより『電話・LINE・メール』などで少しやり取りをしてみましょう。

結局ポータルサイトも自社サイトも、掲載しているのは人間です。
写真撮影や入力は適当だけど、その他の仕事はしっかりするという人はいるのでしょうか。
掲載されている写真の『量』や『見やすさ』などから、その会社(人)を判断することもできそうですね。
ただ、『綺麗すぎる』写真やサイトは、専門の業者に任せているだけかもしれません。

ネット』でも『リアル』でも、しっかりしていそうな会社を選びましょう。

 

3. 大手と地域密着の会社

不動産会社は、誰もが知っているような【大手】と、【地域密着】の会社があります。
それぞれのメリット・デメリットを知り、自分に合った不動産会社を選びましょう。

3-1. 大手の不動産会社

3-1-1. 大手不動産会社のメリット
  • 全国にチェーン店を持つ大手不動産会社の場合、広いエリアでの不動産探しが得意。
  • 知名度があり安心。
  • 多額の費用を掛けているので、キャンペーンなど実施してる場合がある。
3-1-2. 大手不動産会社のデメリット
  • 有名タレントを起用していたり、立地のいい場所で営業しているため、厳しいノルマが設定されていることもあり、強引な営業をされたり、営業マンに有利な(広告料がもらえる)物件を勧められる場合がある。
  • 離職率が高いので、知識や経験の少ないスタッフがいる場合がある。異動がある会社の場合、地域情報に乏しい。
  • あまり融通が利かないことが多い。

3-2. 地域密着の不動産会社

3-2-1. 地域に密着した不動産会社のメリット
  • 地域のことに詳しく、物件周辺のお店や治安などにも詳しい。
  • 大家さんとのつながりも強く、掘り出し物件が見つかる可能性も高い。
  • 融通が利くので、交渉で有利な条件になることもある。
3-2-2. 地域に密着した不動産会社のデメリット
  • 広域なエリアには弱い。
  • 昔ながらの不動産会社には、何となく入りづらい。
  • スタッフが少なく、来店の予約をしないで行くと、別の案内などに出かけていて店が閉まっている場合がある。

広い範囲で探したい場合は『大手』、住みたいエリアが決まっているなら『地域密着』の会社を選ぶのがいいと思います。
同じ『地域密着』の会社なら、【宅建免許番号】をチェックしみるのもいいでしょう。
カッコ内の数字が大きいほど、歴史のある会社ということが分かります。
そもそも【宅建免許番号】がない業者は、無許可で営業しているので問題外です。

4. まとめ

色々と書きましたが、最終的には人と人。『どの会社か』も大切ですが、『どのスタッフか』も重要になってきます。

会社の方針や教育、営業ノルマなどもある会社があるので、ここに書いたことを参考に、ある程度ネットで調べてから『会社』を選び、実際に問合せをしてみましょう。メールや電話、LINEなどのやり取りで『デメリット』もしっかり伝えてくれるなど、『担当スタッフ』が信頼できそうならお店に行ってみましょう。

間違っても、『来店や申込み、契約を急がせる』会社には行かないように注意しましょう。

 

※せっかく信頼できる会社・スタッフを探したのに、再度『転勤』などでその会社の紹介可能なエリア外に引越さなければならなくなった場合も、その会社に相談してみましょう。全国さまざまな場所に同じ志を持った人とのつながりがあるかもしれません。紹介などあれば、色々と有利になる場合もあるかもしれません。

 

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