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■『情けは人のためならず』の意味
日本国語大辞典では
情をかけておけば、それがめぐりめぐってまた自分にもよい報いが来る。
人に親切にしておけば必ずよい報いがある。
とあります。
■『情けは人のためならず』の誤用
意味を知らずに初めて聞いた時は、『情けをかけるとその人のためにならない』と勘違いした人も多いのではないでしょうか。なぜ『人のためにならない』ではないのでしょうか。
■誤用してしまう理由
間違ってしまうのは、『ならず』が古語だからでしょう。古語の『ならず』は『ではない』という意味があります。
・『なり(断定)』
・『ず(打消)』
を合わせた言葉です。
ですので『ならない』ではなく『ではない』ということが分かります。
■最後に
古語を習う前に『情けは人のためならず』を間違った意味で覚えてしまった人や、なぜ『ならず』が『ではない』になるのか疑問に思っていた人も、これでスッキリされたのではないでしょうか?