アクリル板とは?
アクリル板は、アクリル樹脂を板状に加工したもので、メタクリル酸エステルの重合体(ポリマー)から成り立っています。この素材は透明度が高く、衝撃に強いため、ガラスの代替品としても利用されています。さらに、可塑性があり、着色も可能なため、建築材料や各種カバー、製品の素材として幅広い用途に使われています。
アクリル板には「押し出し材」と「キャスト材」という二つの種類があります。押し出し材は、アクリル樹脂をローラーで押し出して作られるもので、加工が容易で安価ですが、耐久性には劣るとされています。一方、キャスト材は、アクリル樹脂をガラスで挟み高度に重合させたもので、硬く耐久性があり、大きな板にもできますが、価格は高めです。
不動産においてアクリル板は、採光板、照明器具、障子などの室内建具、家具の扉部分などに用いられることが多いです。また、その耐候性や加工性に優れる特性から、水族館の水槽や航空機のコクピットなど、特殊な用途にも利用されています。
アクリル板の特徴を活かした不動産用途は、店舗装飾や看板、住宅建具など、非常に多岐にわたります。その透明性や加工の容易さ、耐候性、耐衝撃性を生かし、デザイン性と機能性を兼ね備えた空間作りに貢献しています。