歩車共存道路等とは?
歩車共存道路等とは、住民の日常的な生活道路であり、通過交通量の抑制や自動車の速度抑制措置を講じて交通事故を防止し、歩行者にとって安全かつ安心な通行空間とした道路です。狭さくやシケインなどの物理的デバイス設置により創出されるたまり空間を活用したベンチやテーブル、パラソルなどの設置により歩行者の滞留空間を創出します。
物理的デバイスの種類
- ハンプ:車道に設置した滑らかに盛り上がった路面にし車両を押し上げ、速度低減を図る道路構造。
- 狭さく:自動車通行部分の幅を狭くし、運転者に減速を促す道路構造。
- シケイン:車両の通行部分の線形を屈折させたり蛇行させ、車の走行速度を低減させる道路構造。
- スムーズ横断歩道:横断歩道部分を盛り上げたハンプ構造とすることで、歩行者横断箇所の認識向上や自動車の速度低減をねらった道路構造。
デバイスを設置しない歩車共存道路
(自動車速度抑制の工夫)
物理的デバイスを設置することなく、舗装のデザイン等により視覚的に車道を狭く見せたりするなど、車両の速度が速くならないように工夫した事例もあります。このような工夫も重要です。
<工夫の具体例>
- 中央線を消去し車道の幅員を狭める
- 石張り舗装
- 歩行空間の舗装を車道側へにじみ出し