複数年契約方式とは?
複数年契約方式とは、既存施設の維持管理等において、継続的に実施する業務・工事を複数の年度にわたり一つの契約により発注する方式です。
複数年契約方式の効果
- 契約期間中は、一般的に年度単位での契約更新の手続が不要になります。
- 受注者においては、長期的な収入予測が可能となり、それを元に計画的な設備投資や人材の確保が期待できます。
- 受注者にノウハウやデータが蓄積されることによる重点的、効率的なパトロールの実施や、継続した業務を通じた住民ニーズの的確な把握によるサービスの向上が期待できます。
複数年契約方式適用に当たっての留意点
- 2~3年の維持管理の複数年契約では、小規模な修繕に限定され、技術的工夫の余地が限定される場合があることに留意。
- 受注者の構成員が少数の場合、地域インフラの維持管理、災害復旧に必要な体制の安定的確保の観点につながらない場合があることに留意。
- 複数年にわたって、同一の技術者の配置を求めることとなるため、受注者にとって負担となる側面があることに留意。