ゾーニングシステムとは?
ゾーニングシステムとは、都市計画制度においては特定の明確な目的からひとまとまりの区域(ゾーン)を設定し、その区域内の共通的性格を前提とした均質的な一定の規制を設定するものです。
※都市計画に、即地的な「区域」は必須の概念となっています。
※本来「都市計画」概念と規制制度はイコールではありませんが、法律制度上は規制との直結が都市計画の定義(国土計画等との相違)に関わるものとなっています。
制度に、以下のような特徴があります。
- 主として、建築物・建築行為に着目した計画内容(規制設定)に対応したゾーニング。
開発許可も、建築的土地利用を前提。建築行為規制と併せて、木竹伐採や物件堆積といった非建築的土地利用行為が規制される例はありますが、純粋に建築行為がない場合の非建築的土地利用自体を対象とした規制は存在しません。 - 建築行為等の制限又は建築行為を行おうとする場合の基準適合を求める受動的規制。
旺盛な建築活動のコントロールが主たる対象であったこと等から、土地の有効利用等の作為を求める規制には謙抑的です。 - 公平な取扱を重視。
即地性が薄く土地利用の可変性の余地を確保する量的な規制内容については一定率を区域全体均一に適用する傾向があります。また、混在より純化、小さな単位より比較的大きなまとまりをそれぞれ優越する傾向もあります。