『青田買い』と似た言葉で『青田刈り』がありますが意味は違います。
それぞれどんな意味なのでしょうか。
目次
『青田買い』とは?
『青田買い』の意味は、
稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先買いすること。
です。そこから比喩的に、
企業が人材確保のため、卒業予定の学生の採用を早くから内定すること。
として使われています。
『青田刈り』とは?
『青田刈り』は、
戦国時代などに使われた戦術で、敵国の青田(稲の実っていない田)を刈って相手の生産力を落とすもの。
Wiktionaryより
という意味です。
■最後に。
文化庁の平成26年度『国語に関する世論調査』では、『企業が人材確保のため、卒業予定の学生の採用を早くから内定すること』を本来の言い方とされる『青田買い』と回答した人は47.4%、『青田刈り』と答えた人は31.9%でした。
3割以上が誤用していることから、採用の場面でも使われていることがあります。『青田刈り』は、良し悪し問わずに大量に刈り取ることを連想し、良いイメージがしないので正しい表現を使いたいですね。