外は雨模様だ。さて、外はどんな様子でしょう?
①雨が降りそうな様子
②小雨が降ったりやんだりしている様子
正解は・・・①『雨が降りそうな様子』です。
目次
■雨模様の本来の意味は?
雨模様とは、本来『雨が降りそうな様子』です。本来?・・・そうです、何と意味が変わって(増えて)きています。『雨が降っているらしい様子』という意味も加わりました。
さらに、近年では『現に雨が降っている様子』のことでも使われるようになっています。
■元々は『あまもよい』『あめもよい』。
『雨模様』の『模様』は元々、『もよい』でした。この『もよい』は『催(もよお)す』のことで、
物事が起ころうとする兆候を見せる。
という意味があります。このことから『あまもよい』は『雨が降りそうな兆候』ということが分かります。
『模様』は
なりそうな様子、そのような状況。
という意味もあるので、『雨模様』は『現に雨が降っている状況』ということでも使われるようになったのでしょう。
■最後に。
文化庁の平成22年度『国語に関する世論調査』では、本来の意味である『雨が降りそうな様子』と回答した人が43.3%に対し、本来の言い方でない『小雨が降ったりやんだりしている様子』と答えた人が47.5%という結果が出ています。
最近では『雨が降りそうな様子』、『雨が降っている様子』どちら様子でも使われているので、『雨が降ったりやんだりしている様子』と回答する人が多くなっています。
約半数の人が違った意味で使っているので、人に伝える時は『雨模様』という言葉は使わない方がいいかもしれませんね。