『物事の肝腎な点を確実に捉えること』の本来の言い方は?
①的を射る
②的を得る
正解は・・・①『的を射る』です。
■『的を射る』とは?
『的を射る』は
物事の肝腎な点を確実に捉えること
です。
『的を射る=うまく目標に当てる』転じて、『物事の肝腎な点を確実に捉えること』という意味です。
■『的を得る』とは?
『的を射る』と『当を得る』を混同してしてできた慣用句です。誤用ではないかとしばし話題になっています。
文化庁の2012年度『国語に関する世論調査』では、『物事の肝腎な点を確実に捉えること』を本来の言い方である『的を射る』と回答した人が52.4%、本来の言い方ではない『的を得る』と答えた人が40.8%でした。
4割の人が日常的に『的を得る』を使うのでどちらでも意味は通じます。
■『射る』と『得る』の意味。
『射る』は『矢を目的物に命中させる』という意味で、『得る』は『獲得する』という意味です。
このことから考えると『的を得る』は誤用にも感じます。
■最後に。
『的を射る』でも『的を得る』でも意味は通じます。しかし、ビジネスでは本来の言い方である『的を射る』を使った方がいいかもしれませんね。