『その人は気が置けない人ですね』・・・さて、気が置けない人とはどういった人でしょう?
①気配りや遠慮をしなくてよい人
②気配りや遠慮をしなくてはならない人
正解は・・・①『気配りや遠慮をしなくてよい人』です。
目次
■『気が置けない』とは?
『気が置けない』を調べると
遠慮したり気をつかったりする必要がなく、心から打ち解けることができる。
goo国語辞書
とあります。
分けて考えると分かりやすいです。
・『気』は、『気配り』や『遠慮』のこと
・『置けない』は、『使わない』の意味
ですので、『相手に対して気配りや遠慮をしなくてよい』という意味になります。
■『気が置けない』の誤用。
『気が置けない』を『気配りや遠慮をしなくてはならない』や『気が許せない』などの意味で使うのは誤用です。
文化庁の2012年度『国語に関する世論調査』では、『気が置けない人』のことを本来の意味『気配りや遠慮をしなくてよい人』と回答した人が42.7%に対し、誤用の『気配りや遠慮をしなくてはならない人』と答えた人が47.6%と逆転した結果が出ています。
■『気が置けない』と『気の置けない』と『気を置かない』の違い。
『気が置けない』は、『気の置けない』とも言いますが、『気を置かない』だと意味が異なります。
『置けない』は『置きたくても置けないほど打ち解けている』という意味ですが、『置かない』だと意図的になりますよね。
■最後に。
『気が置けない人』に『気が置けない人』と言っても、その『気が置けない人』は、『気を許さない人』と勘違いされる可能性があります。
そうならないように、『気兼ねない』や『気の張らない』などの言葉を選んでみてはいかがでしょうか。