ビジネスシーンでたまに聞く「お伺いさせていただきます」。すごく丁寧な言葉のイメージがありますが、それと同時に違和感があります。
それは文法的に誤った日本語だからです。ちなみに「お伺いします」、「お伺いいたします」も間違いです。正しい敬語表現は「伺います」です。
目次
■「伺います」が正解です。
「伺う」に丁寧語の「ます」を付けた正しい敬語表現です。
■「お伺いします」は二重敬語です。
よく使われてる「お伺いします」は二重敬語で文法的に誤っています。
謙譲語の「伺う」に、接頭語「お」と、丁寧語の「ます」を付けた二重敬語です。
■「お伺いいたします」は三重(二重)敬語です。
「お」「伺う」「いたす」は、謙譲語で三重(二重)敬語です。
※「いたす」は謙譲語Ⅱ(丁寧語)
■「お伺いさせていただきます」は?
「お」と「伺う」の謙譲語に加え、「させて」は「する」の使役形、「いただく」は「もらう」の謙譲語なので、すごく丁寧に聞こえますが間違いです。
■最後に。
「お伺いします」のように、間違いが定着して一般的に使われている二重敬語がほかにもあります。
一般的に使われていても、二重敬語で違和感を感じる人もいるので、正しい日本語を使うよう心がけましょう。