サッカーの試合終盤、両チーム共に疲れ切っていたその時、キャプテンがチームメイトにこう言った。
『潮時だ。』
6人が『そうだ、相手も疲れている今がチャンスだ』とポジティブな気持ちになったが、
残りの4人は『終わった』とネガティブな諦めモードになった。
なぜだろう。
文化庁の「国語に関する世論調査」で、『潮時』という言葉の本来の意味を知っている人が6割にとどまり、間違った意味で使っている人が36.1%といった結果が出ています。
目次
■『潮時』の意味。
潮時は
ある事をするための,ちょうどいい時期。好機。時期。
広辞苑
といった意味です。『終わり』といった意味ではありません。
■『潮時』の由来。
漁師が潮の状況で漁に出るタイミングを判断していたことから、「物事をするのにちょうどいい時期」として使われるようになったようです。
■最後に。
約4割がネガティブな意味として使われている『潮時』。相手にしっかり伝えるためには『チャンス』や『好機』といった言葉をチョイスするのがよさそうですね。