遺産分割協議書ってなに？
「遺産分割協議書」とは、亡くなった方の財産（遺産）を、相続人みんなで話し合ってどのように分けるかを決めた内容をまとめた書類のことです。いわば、遺産の分ける取り決め書のようなものです。
なぜ遺産分割協議書が必要なの？
亡くなった方の財産は、自動的に相続人全員の共有になります。しかし、そのままでは財産を自由に処分したり、売却したりすることができません。そこで、遺産分割協議を行い、誰がどの財産を相続するかを明確にする必要があるのです。遺産分割協議書は、この協議の結果を記録し、将来トラブルを防ぐために非常に重要な書類となります。
遺産分割協議書に記載すること
遺産分割協議書には、以下の内容が記載されます。
- 相続人全員の氏名と続柄: 亡くなった方との関係を明記します。
- 遺産の目録: 遺産となる不動産、預金、有価証券などの一覧を作成します。
- 遺産の評価額: 各遺産の概算の評価額を記載します。
- 遺産の分割方法: どの相続人がどの遺産を相続するかを具体的に記載します。
- 分割割合: 各相続人が相続する財産の割合を記載します。
- 作成年月日: 協議書を作成した日付を記載します。
- 作成者の署名・捺印: 相続人全員が署名・捺印します。
遺産分割協議書を作成するメリット
- 相続手続きの円滑化: 遺産分割協議書を作成することで、相続手続きがスムーズに進みます。
- 将来のトラブル防止: 相続人全員が合意した内容を明確にすることで、将来の相続トラブルを防ぐことができます。
- 財産の名義変更の手続きがスムーズ: 銀行口座の名義変更や不動産の名義変更などの手続きを行う際に、遺産分割協議書が必要となる場合があります。
遺産分割協議書を作成する際の注意点
- 相続人全員の合意: 遺産分割協議書は、相続人全員の合意に基づいて作成する必要があります。
- 専門家の利用: 遺産分割は法律的な知識が必要なため、弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
- 内容の正確性: 記載内容に誤りがあると、後からトラブルになる可能性があります。
まとめ
遺産分割協議書は、相続手続きにおいて非常に重要な書類です。相続人全員で話し合い、内容をしっかりと確認し、作成するようにしましょう。もし、遺産分割について何か疑問点がある場合は、専門家にご相談ください。
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